スカイ・クロラ

シリーズ時系列上では最初の話だという「ナ・バ・テア」を読んでから映画を観た。ティーチャの強さに大満足、けど顔が出てないから映画だけ観たら "絶対勝てない感" がどの程度だったかはわからない。映画中のクサナギはメンヘラにしか見えない。確かに小説でもイタイ子な性格だったかもしれないが、ちょっと肉体が全面に出過ぎる。年頃の女性が見ることを想定してわざとやってるのかな?

で帰りに「スカイ・クロラ」を買って(時系列は気にしないことにした)読んだが、思った以上に原作に沿った映画だったことに驚く。クサナギの苦悩や "いつも通る道でも、違うところを踏んで歩くことができる" といったセリフはいかにも押井守らしかったので監督の創作になる部分だと思っていた。結果としては「ナ・バ・テア」だけ読んでから映画、というのは一番楽しめるコースだったかもしれない。

中公文庫が映画化に伴って装丁をアニメ絵に変えてしまって嫌だったので前の装丁の在庫を探し回る羽目になってしまった。こういう場合、大抵は前の装丁の方が良い。

スカイ・クロラ (中公文庫)

スカイ・クロラ (中公文庫)