新大久保はグリーンガムの香り

西新宿に住む人々は犬の糞を片付けない。飼っている犬がプードルだとさらにその確率は高まる。
当然きちんとしている方も多いと思うが毎日西新宿の職場に通う私の印象ではそうだ。今朝も道端に物凄い糞が溶けかかっていて帰りにそれを思い出し、目にしたくなかったので道の反対側を歩いた。するとふと急に景色が変わって、どれひとつ高田馬場まで歩いてみるか、という気分になってきた。西武新宿から職安通りをまたいで線路沿いに新大久保へ、通ったことのない細道を歩きだすと街はやけに黄色いランプの光に包まれ、すれ違う人々はみな外国人で妙な異国情緒を感じた。
新大久保を少し過ぎ、いつも電車の窓から大きな看板が見えるロッテの建物の下を通り過ぎる時、辺り一面がグリーンガムの匂いに包まれていることに気付いた。ここはやはり工場だったのだな。